大事件だ!!「緑川半焼」いったいここで何があったんだろう?(奈良県宇陀市)

魚屋のご主人が、血相を変えて飛び込んできた。「大事件だ!!国道165号線の宇陀市室生付近を車で走っていたら、緑川半焼ってバス停が目に飛び込んできた。絶対ここで大事件が起こったはずだ。調べてくれ!!」
やっと探偵らしい仕事がきたので早速調査開始した。

現場に急行してみた

あった!!確かに「緑川半焼」ってバス停だ。
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緑川半焼け

回りを見渡したが、火事があった形跡はない。ただの、のんびりした農村風景である。
近くで農作業していた、奥さんに聞き込みしたら「近くの大野寺で聞いてみたら・・・」

早速大野寺で、聞き込み開始!!
住職さんの証言によると「被害者は、うちの本尊・地蔵菩薩立像(国・重文、鎌倉時代初期)で背中に焼けどを負っている」とのこと。
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住職の証言を要約すると・・・。

永正年間(1504~21)の頃、緑川に杉山平左衛門という郷士がいた。そこの下女に小浪(おなみ)がいて、日常近くのお地蔵さんを信心していた。
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ある日、平左衛門の家が全焼の火災にあった。平左衛門は、下女の小浪が付け火したと役人に訴えた。
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小浪は無実の罪に問われ火あぶりの刑にされる事となった。
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小浪は「わらわは、とがめなくして非道にあう。こと宿行なれば是非ない。唯願わくは地蔵尊宿業の罪を助けて来世浄土へ導きた給え」と一心の唱えつつ緑川の刑場にて火あぶりにあった。
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人々は涙を流して見物していると火が四方に広がり煙が満ち空中にあがった。死体を見ると地蔵尊像が光明を放っていた。小浪は傍らの石上で両手を合わせて地蔵経を唱えていて無事であった。
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役人は恐れて清水を汲んで焼ける地蔵尊の背中に注いで火を消した。
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小浪は信心のおかげと尼となり法名を妙悦とし悦庵という尼寺を建てて信仰し生涯を送った。身代わりになった地蔵尊は現在、大野寺に安置されている。
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それ以来、ここを半焼けと言っている。

(参考文献:室生村村史)

半焼き

まとめ

それにしても、民話が地名になることはあるが「緑川半焼」はインパクトのある地名だね。
いったい昔何があったのか知りたくなるよね。
今回の事件は、古いので迷宮入りかと思ったが、被害者のまだ半焼け状態の火傷が、痛た痛たしかった。
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地蔵
地蔵菩薩立像(国・重文、鎌倉時代初期)

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