何が変わる?気象衛星「ひまわり8号」運用が決定(7月7日から正式運用開始)

静止気象衛星「ひまわり8号」は、平成26年10月7日に打ち上げ成功しました。その後、衛星の確認試験が完了し運用の準備がととのったため、平成27年7月7日(火)11時より正式運用すると気象庁より発表されました。
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気象衛星が7号から8号に変わることで何が変わるんでしょうか?スマホのiPhone5からiPhone6に変わるのとはレベルが違います。
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一番の劇的な変化は、可視画像のカラー化です。テレビの衛星写真には色が付いてるよ?って思う人もいますが、実は白黒画像に画像加工して色をつけているだけです。でも、夜は可視画像が映らないので今まで通り赤外線で撮影するので、色は画像加工ですが・・・。しかし、赤外線画像も分解能・観測の種類も増えレベルアップしています。
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それから、撮影所要時も劇的に短くなっています。
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気象衛星のレベルアップにより、台風・集中豪雨、気候変動などの監視・予測、船舶や航空機の運航の安全確保に活躍することが期待されます。
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静止気象衛星ひまわり8号・9号の概要

雲の状態を宇宙から観測するひまわり8号は,可視域3バンド・近赤外域3バンド・遠赤外域10バンドの計16バンドのセンサーを持っています。ひまわり7号は可視1バンド・赤外4バンドの計5バンドでした。
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その結果、雲のようすを、これまで以上に詳しく見ることができるようになります。また、可視光が3バンドになったことで赤・緑・青のカラー合成ができますので、白黒だった画像がカラーに変わります。春先に大陸から黄砂が飛んできますが、白黒だと黄砂なのか雲なのかよく分かりません。カラーになると黄砂は黄色く写りますので、見ただだけで黄砂だと判別できるでしょう。
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次に、分解能が2倍になること。「ひまわり」は可視光と赤外線の観測センサを搭載していますが、可視光のセンサの水平分解能が1kmから0.5kmへ、赤外線は4kmから2kmへと変わります。分解能が上がればそれだけ細かく見られますので、今までぼやけていた部分がより鮮明に分かるようになります。

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それから、観測所要時間が30分から10分に短縮されます。ひまわりは、赤道上空の静止軌道から東アジアや西太平洋を観測します。地球全表面の約4分の1にあたるこの面積を、一般的なカメラのように1回でパシャッと撮影するのではなく、北極付近から南極付近まで、東西方向に帯状に少しずつスキャン(撮影)していきます。
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これまではスキャンが完了するのに30分かかっていましたが、10分でできるようになります。さらに、日本付近については2分半ごとの観測が可能になります。衛星から見える範囲の観測を10分間隔で行いながら、特定の領域を2分半間隔で観測できるのです。その結果、豪雨や竜巻をもたらす積乱雲の急発達のようすを、いち早く捉えることができると期待されています。

ひまわりの観測データーは、雲画像として利用されるほかコンピューター処理により上空の風向風速や温度などの物理量に計算され、数値予報に活用されます。

アメダスの観測では、1時間に100ミリ降るような「短時間に集中して降る雨」は実際に増えています。しかし「スパーコンピュータのシミュレーションも進化しているものの、局地的な大雨はなかなか再現できなません。
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現状、局地的大雨に対しては、予報官がレーダーなどの観測データをもとに実況を監視、更なる大雨を見込んで警報を出すことが多いです。局地的大雨や、雷、突風、ヒョウの原因となるのは「積乱雲」です。一つの積乱雲が発生後、急成長して雨を降らし衰弱するまでは長くて約1時間と考えられています。
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ひまわり8号は全球を10分で観測する『フルディスク観測』と、対象を分けて観測する『領域観測』があるのが特徴です。フルディスク観測は7号の30分間隔から10分間隔になり短い時間変化をとらえ、分解能も二倍(可視光で1km→0.5km)にアップ。雲の細部がとらえられます。

日本付近や台風など、特定の範囲を観測する領域観測が5種類あります。この領域観測を使って日本付近は約2.5分ごとに観測、さらに将来的には約30秒ごとに積乱雲などの観測を行う計画もあります。7号より格段に「高精細」に「高頻度で」積乱雲を観測することができます。

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ひまわり8号によって撮影された画像(平成26年12月18日午前11時40分)

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